やかまし村文庫<ブログ>だより №27

 再びの緊急事態宣言(--;

 今日1月19日と20日は、道野辺小学校で6年生の『卒業お話会』

があるはずでした。2コマずつ、4回お話会をやる予定でした。

私は、『パンドラ』を語る予定でしたが、残念でした。

昨日は、『ありこの会』(文庫のお話の勉強会)だったので、

参加できたお仲間に聞いていただきました。

まさに『苦しみ』に刺されまくって、心身に不調をきたしている

人も多いようです。でも、そこに「お話」があることで、

みんな癒されているようです。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

f:id:yakamashimurabunko:20210119152135j:plain

【おせんべやけたかな こげたかな】

『わらべうたと子どもの育ち』木村はるみ著 エイデル研究所

おせんべやけたかな こげたかな

と、歌いながら指さしていき、止まったところでひっくり返す

まずやってみせてあげて、次に自分でやらせてあげる。

  お手々を出してもらって、おせんべに見立てて焼く。

  焼けたおせんべは、食べてもらう。

  最後の一枚まで焼いて食べる。

f:id:yakamashimurabunko:20210119153208j:plain

【あまざけしょいしょい】

『うたおうあそぼう わらべうた』

木村はるみ・蔵田友子  雲母書房

あまざけしょいしょい しろざけしょいしょい

あまいおいしい おさとでしょい

 

手の中に、お手玉などを入れ上下に揺すりながら歌う

歌い出すと、みんな耳を傾けて聞いてくれます。

そのまま渡してもいいし、「どっちだ?」と当ててもらって

渡してもいいでしょう。

全員に渡すまで繰り返せるし、色の違うものと取り換えることも。

f:id:yakamashimurabunko:20210119153808j:plain

【かじやのかっちゃん】

かじやのかっちゃん おいでかな

いますよいます わたしです

ていてつひとつ うてるかい

ひとつどころか いくつでも

くぎいっぽん ぽんぽんぽん

もういっぽん はい おわり

 

土踏まずを拳固で叩きます。

自分の足でやっても、気持ちいいですよ。

 ミニブックトーク📖

今年は丑年『モォ~大変!』

ブックトークの勉強会『イーヨーの会』のお当番で、

24日にBTをすることになりました。

前回ご紹介した、クイズの2冊に加えて、もうひとつ

牛追いの子ども達のお話を紹介することにしました。

f:id:yakamashimurabunko:20210119154823j:plainf:id:yakamashimurabunko:20210119154907j:plain

 【小さい牛追い】【牛追いの冬】

マリー・ハムズン作 石井桃子・訳

中谷千代子・絵   岩波書店

ランゲリュード農場には、オーラ・エイナール・インゲリドとマルタ

という四人の子ども達がいました。

オーラは10才、エイナールは8才で、インゲリドとマルタは妹達です。

この子達は、一人一頭ずつ牛を持っていたんですよ。

スヴァルタ・クヴィータ・ユルガース・スチュルナです。

スヴァルタが一番年上で、なんでも良く分っていて頼りになるので、

一番値打がありました。今は、スヴァルタはオーラのものでしたが、

オーラとエイナールは、よく取引をして、自分のほしいものを

スヴァルタと取り換えたりしていました。

四人の子ども達は、、お隣のヤコブとアンナと一緒に、

木の葉で家を二軒作って、二つの家族になって遊んだり、

インディアンごっこをしたり…家に帰る時間もおしんで遊びます。

川から流れてくる材木をつかまえて、お金にかえたりもしたんですよ。

でも、その川の流れの先には、落ちたら死んでしまう滝が

あったんです!無茶苦茶ですよね。

エイナールは、命がけでつかまえた材木を、

結局お金にはかえませんでした。それは読んでのお楽しみです!

オーラとエイナールは、今年初めて牛追いをすることになっていて、

お礼に心づけをもらえることを楽しみにしていました。

でも、牛がいなくなって探し回らないといけないこともあって、

野宿して探して歩いたり、大変な思いもするんです。

時にはスリル満点の危険なことをやってのけたり、楽しく遊びながら、

家族の役に立つ仕事もし、家族のためにクリスマスのプレゼントを

用意するなど、ほのぼのとした暮らしぶりに心が温まる物語です。

 

やかまし村文庫<ブログ>だより №26

 2021年が良い年になりますように!

f:id:yakamashimurabunko:20201227172854j:plain

 玄関ディスプレイをお正月に模様替え。

獅子舞は、オジサン手作り。発泡スチロールとは思えない出来栄え!

口が開いたら、パーフェクトでしたが、そこまでは(^^;

そして、どこのご家庭にでもある「唐草模様の風呂敷」

いかにも、それっぽく見えるかな?

f:id:yakamashimurabunko:20201227173547j:plain

1月のプログラム。

感染が広がる中、再開していた公民館のお話会も再び中止になり、

このままできるかどうか分かりませんが、とりあえず、

準備だけは万端整えておこうと思っています。

 

1月には、道野辺小学校の6年生に『卒業お話会』が予定されていて、

私もお話を語らせていただけることになっています。

朝のお話会は、中止の中で、是非とも「卒業のお祝いに」と、

お話会をすることを決断してくださった学校の先生方に、

感謝しております。無事にできるといいですね。

6年生には、ギリシア神話から『パンドラ』を予定しています。

「この世に『苦しみ』がどうしてやってきたか」

という副題のつくこのお話、まさに今にぴったり。

『苦しみ』が箱から出てくるまでは、病気も知らず、

お互いに親切で、機嫌よくしていられたのに…

けれども、箱の中には『苦しみ』と一緒に、もう一つ、

小さな生き物が入っていたのです。

 

お話に励ましてもらいながら、来年も無事に過ごせますように。

 ミニブックトーク📖『今年は丑年』

f:id:yakamashimurabunko:20201227175639j:plain

今年の年賀状です(^^)vクイズにしてみました。

なんの本か、わかるかな?

知ってる人も、知らなかった人も、是非読んでくださいね。

答えは、こちら!

f:id:yakamashimurabunko:20201227175916j:plain

【くいしんぼうのはなこさん】 【はなのすきなうし】

いしいももこ ぶん       マンロー・リーフ

なかたにちよこ え       ロバート・ローソン絵

福音館書店           光吉夏弥・訳

                岩波書店

やかまし村文庫<ブログ>だより №25

 ある日の、文庫の玄関の様子

f:id:yakamashimurabunko:20201221203440j:plain

かなり密ですが…家中開放して、できるだけ分散して

過ごしてもらえるように工夫しています。

屋根裏で本を借り、借りた人は下に降りて、

二階で幼児のお話会、終わったら一階へ降りて、

和室で、お絵かきしたり、積み木で遊んだり、

オジサン工作で遊んだり…

缶ぽっくりや、紙風船・ビュンビュンごまなど、

児童館のように過ごして帰ります。

来年も、こんな感じで、楽しく過ごせたらと思います。

 素敵なXmasプレゼント🎄

『わらべうたの会』の皆さんから、思いがけず、

ステキなXmasプレゼントをいただきました💛

f:id:yakamashimurabunko:20201221204547j:plainf:id:yakamashimurabunko:20201221204633j:plain

文庫に置いて、みんなが遊べるようにと考えて、
『わたしのワンピース』のパペットにしたと言ってくれました。

なんと!3歳のYくんの意見だそうです!!

長ぐつは、手作りです!

クリスマスカードも親子合作で、力作ぞろい。

独り占めはもったいなく、壁に飾ってみました。

文庫も残すところ、25日の『金曜やかまし』のみになりましたが、

手作りカードは、年明け後も、飾って見てもらおうかな(^^)v

2021年は、穏やかな良い年になるといいですね。

 ※文庫は、1月6日から始まります。

  『よつばのクローバーの会』は、1月8日(金)

  『五本のゆびさんの会』は、1月21日(木)

  『金曜やかまし』は、1月29日(金)です。

皆さま、よいお年を❣

 

やかまし村文庫<ブログ>だより №24

 文庫をクリスマス用に模様替え🎄

f:id:yakamashimurabunko:20201205172118j:plainf:id:yakamashimurabunko:20201205172212j:plainf:id:yakamashimurabunko:20201205172311j:plain

f:id:yakamashimurabunko:20201205172718j:plainf:id:yakamashimurabunko:20201205172800j:plain

 ありったけのクリスマスグッズをディスプレイしてみました。

Facebookにアップしたら、反応が早くてびっくり!

クリスマスは、みんなワクワクするのでしょうね。

お話の時間も、クリスマスがテーマです。

お話は『星の銀貨』『小人とくつや』『十二のつきのおくりもの』

絵本は、この時期ならではのラインナップです。

 ミニブックトーク📖『クリスマス』

毎年この時期になると読みたくなる、とっておきの絵本を紹介します!

文庫でなければ、なかなか読むことのできない本も多いので、

文庫だからこそ、出会わせてあげられることを大切にして

いきたいと思います。

f:id:yakamashimurabunko:20201205173800j:plain

【きつねとトムテ】偕成社

カールーエリック=フォーシュルンド詩 

ハラルド=ウィーベリ絵 やまのうちきよこ訳

「北欧では、昔話にも物語にも歌にも、よく小人が登場します。

小人は、家のどこかに何百年も住みついていて、人間や動物の

暮らしを見守ってくれているのです。この小人のことを、

スウェーデンではトムテ、ノルウェーデンマークではニッセ

とよんでいます。」~あとがきより~

そして、人々は、クリスマスには、トムテのためのおかゆ

出しておくという風習があるそうです。

 おなかをすかせたきつねが、農場にやってきます。

 窓からは明かりがもれ、とり小屋も開いています。

 しめしめ…きつねはとり小屋に飛び込もうとしますが、

 誰かに見られているような気がします。

読み始めると、はじめゴソゴソしていた子ども達も、

吸い込まれるように、絵の中に入り込んで聞いてくれるので、

びっくりするほどです。この深い味わいを、感じているのでしょうね。

f:id:yakamashimurabunko:20201205174620j:plain

【クリスマス・イブ】ほるぷ出版

マーガレット・W・ブラウン文 ベニ・モントレソール絵

やがわすみこ 訳 

クリスマスには、必ず読みたくなる絵本です。

一見地味に見えますが、遠目で見ると3Dのように、

絵が立体的に浮き上がって見えるような気がします。

人に読んでもらってこそ、楽しめる本だと思います。

オレンジ色に黒の点線、そこに黄色が効果的に使われて、

カラフルに光輝いて見える不思議な絵です。

 クリスマスの晩、床についても眠れずにいる子ども達、

 我慢できなくなって、こっそりベッドを抜け出し、

 クリスマス・ツリーを見に行きます。

 廊下を通って、階段を降り、暖炉の残り火に、赤 青 緑…

 色とりどりの飾りがきらめいています。

 しんしんと降る、雪の中から、歌声が聞こえます

  きよしこのよる

歌が二つも入っているので、読み聞かせするには、

ハードルが高いのですが、是非読んであげたい一冊です。

f:id:yakamashimurabunko:20201205175323j:plain

【ちいさなもみのき】福音館書店

マーガレット・W・ブラウン作 バーバラ・クーニー絵

かみじょうゆみこ 訳

森のはずれの大きな緑の木々から、少し離れたところに

小さなもみの木が一本たっていました。

と始まるこの物語は、小さなもみの木が、生まれたときから、

自然の中で、だんだん大きくなる様子が静かに語られます。

ある日、一人の男の人がやってきて、このもみの木を見つけます。

「おまえは、これから素晴らしいお祝いをしにいくんだよ」

と、男の人は、もみの木に言いました。

「春がきたら、おまえをまた、見つけたところへ植えてやるからな。

ここまでやってこられない、わたしの息子と一緒に、

大きくなっておくれ。あの子が元気になるように、力になっておくれ」

足が悪くて、外へ出られない男の子のそばに、

小さなもみの木がやってきてくれました。

子ども達がやってきて、クリスマス・キャロルを歌います。

一年が過ぎ、子ども達はキャロルを歌い、春になると、

もみの木は、また森に帰って、時は流れていきます。

もみの木と男の子の交流が、キャロルとともに描かれ、

時の流れを感じながら、もみの木と男の子の成長を

見守っているような、温かい気持ちになれる絵本です。

歌がたくさん入っているので、読み聞かせには、なかなか

ハードルが高いのですが、是非読んであげたい一冊です

f:id:yakamashimurabunko:20201205180321j:plain

【ペチューニアのクリスマス】復刊ドットコム

ロジャー・デュボアザン作・絵 ふしみみさを訳

「がちょうのペチューニア」でおなじみの「ペチューニア」の

クリスマスです。本を持っているだけで、頭がよくなったと

勘違いしてしまうペチューニアが、この本では、

なんと、恋をするんですよ!

お相手は、ウィンディ農場のチャールズ。

ところが、チャールズは、クリスマスの為に、太らされているのだ

といいます。もうすぐ、こんがり焼かれて、リンゴのソースで、

食べられてしまうのだというのです。

ペチューニアは、自分はペットのがちょうだから、

食べられたりしない。だから、チャールズも、うちの農場にきて、

ペットにしてもらえばいいといいます。

ペチューニアは、なんとかして、チャールズを逃がそうと考えます。

まずは、恐ろしい怪物に変装して、ウィンディのおかみさんが、

チャールズのいる金網の戸を開けるのを待ち構え、脅かして、

まんまとチャールズを金網から出すことに成功!

けれども、すぐに見つかって、ウィンディさんに連れ戻されて

しまいます。ウィンディさんは、チャールズは9キロあるから、

1キロ150セントで売れるんだと言います。

チャールズを助けるには、150セントの9倍お金をかせげばいいのだ

とわかったペチューニアは、なんとかして、

お金を稼ごうと奮闘します。ペチューニアの健気な奮闘ぶりを見たら、

誰だって、応援したくなりますよ!

やかまし村文庫<ブログ>だより №23

 あっという間に、もう12月ですね!f:id:yakamashimurabunko:20201128104644j:plain

コロナは収束する気配はなく、まだまだ自粛期間が続きそうです。

文庫は引き続き、家中開けてお待ちしています。

それぞれの判断でいらしてください。

本を借りて、お話を聞き、一階和室で遊んで帰るという流れが

定着してきました。特定少数が対象の文庫だからこそ、

お互いの信頼関係のもと出来ることなのかなと思います。

地域の図書館であり、児童館であり、学童でもある文庫の存在が、

ママ達や子ども達にとって憩いの場になっていることに

誇りをもって活動していこうと思います。

 ミニブックトーク📖『お母さんと子ども』

お母さんと子どもの関係が温かく描かれた本が、いろいろあります!

お母さんのお手伝いをする子、お母さんのために頑張る子、

お母さんに言われたことを一生懸命やってみる子、

どの子も、みんなお母さんが大好きで、健気ですね。

f:id:yakamashimurabunko:20201128104901j:plain

【ちいさなヒッポ】マーシャ・ブラウン作

内田莉莎子・訳 偕成社

ヒッポは、お母さんが大好き。いつも一緒。

お母さんは、ヒッポにかばの言葉を教えます。

「グァオ、ヒッポ!」「グァオ、こんにちは!」

「グァオ、あぶないよ!」

「いいかい、ヒッポ。グァオ!が、とても大事なのよ」

お母さんに言われてヒッポは、「グッ、グッ、グァオ!」

と練習しました。

そんなある日、ヒッポがお母さんからちょっと離れて、

一人で遊んでいると、波ひとつたてずに、

すべりよってきたものがありました。

金みどりの目をしたワニでした!「あぶない!」

ヒッポはワニにつかまってしまうのでしょうか!?

力強い版画の、美しい絵本です。

f:id:yakamashimurabunko:20201128105552j:plain

【おかあさんだいすき】岩波こどもの本

文と絵 まーじょりー・ふらっく 訳・編 光吉夏弥

【おかあさんのたんじょう日】

今日は、お母さんの誕生日。

ダニーはお母さんに何をあげたらいいかしらと考えます。

めんどりは「うみたてのたまごをあげましょう」

と言ってくれますが、卵ならもうあるので、

めんどりも一緒に探しにいってくれることになります。

がちょうは、「羽根の枕ができるように、羽根をあげましょう」

と言ってくれます。

羊は毛をくれるといい、牛も牛乳をくれるといいますが、

どれもみんな、もうあるものばかり…

ダニーは、ステキなプレゼントをみつけることができるのでしょうか?

お母さん思いの、ダニーのまっすぐな気持ちがステキですね。

f:id:yakamashimurabunko:20201128110141j:plain

【サリーのこけももつみ】岩波書店

ロバート・マックロスキー文/絵 石井桃子・訳

表紙を開くと、お母さんとサリーがジャムを作っている

台所のようすが描かれています。

サリーは、お母さんと一緒に、こけもも山にこけももつみに

出掛けます。冬食べるジャムを作るためです。

サリーは小さなバケツを持っていき、こけももをその中に入れました。

ポリン!ポロン!ポルン!

こけももをバケツに入れた音が響きます。

一方、こけもも山の向こう側には、小さなくまが、お母さんぐまと

こけももを食べにやってきていました。

「寒い長い冬がくるから、おなかにいっぱい食べ物をためて

おかなくてはいけないのだよ」と、お母さんに言われて、

こぐまは「むちゃむちゃ ごっくり!」

と、こけももを食べては、ばさばさとかけて、

お母さんのあとについていきました。

ところが、二組の親子は、こけもも山の向こうとこっちで、

相手を取り違えてしまうのです。

サリーはお母さんぐまに、こぐまはサリーのお母さんのあとに、

ついてきてしまいます。

さあ、大変。サリーとこぐまは、ちゃんと自分のお母さんに

会うことができるのでしょうか?

ポリン!ポロン!ポルン! むちゃむちゃ ごっくり!

二つの音が効果的に響き、遠目の効くモノトーンの見開きの絵が

距離感を感じさせます。

f:id:yakamashimurabunko:20201128111323j:plain

【ベーコンわすれちゃだめよ!】偕成社

パット=ハッチンス作 渡辺茂男・訳

お母さんから、お使いを頼まれた男の子。

 うみたてたまごが6こと お茶にいただくケーキと

 梨をひとやま買ってきてね

 それから、ベーコン わすれちゃだめよ!

頼まれたものを唱えながら歩いていきますが…

すれ違うものを見るたびに、買うものが、ちょっとずつ

変わっていきます。

 うみたてたまごが、太いダイコンになったり

 お茶にいただくケーキが、ぼくにいただくケープになったり

 梨をひとやまが、梯子段をひとやまになったり…

 それから ベーコンわすれない!

と、唱えているのですが…うまく買い物できるでしょうか?

egg➡leg➡peg       cake➡cape➡rake      pears➡stairs➡chair

ということかなぁ?

日本語でこの面白さが伝わるのかな?と思いながらも、

読んでみると、子ども達は大喜び!ちゃんとわかりましたよ!

f:id:yakamashimurabunko:20201128112115j:plain

【ゆうかんなアイリーン】セーラー出版

ウィリアム・スタイグ作 おがわえつこ訳

アイリーンのお母さんは、お屋敷の奥様に頼まれて、

ステキなドレスを作りました。今夜のパーティに間に合うように

お届けしなくちゃならないのに、お母さんは風邪をひいてしまいます。

具合の悪いお母さんにかわって、アイリーンは

「わたしが届けてあげる」と言って、出掛けていきます。

お屋敷は遠いし、洋服は重いし、その上、雪も降りだしました。

お母さんの心配をよそにアイリーンは「雪大好き!」

と言って出発します。

吹き付ける風と雪、重そうな箱を抱えて、飛ばされそうになりながら

進むアイリーン。ところが、とうとうドレスは箱から風に

引き出され、くるくる回りながら、雪の中に飛んでいってしまいます。

それでもアイリーンは、空の箱を抱えて、奥様の元へと急ぎます。

アイリーンは、お屋敷にたどり着くことができるのでしょうか。

ドレスは、どうなってしまったのでしょう。

是非、読んでくださいね。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

f:id:yakamashimurabunko:20201128112825j:plain

                    ⇐👈👈   

 ひとつ どんぐり ひとのかお

ふたつ どんぐり ふぐのかお

みっつ どんぐり みかんのかお

よっつ どんぐり よこむきがお

いつつ どんぐり いものかお

むっつ どんぐり むしのかお

ななつ どんぐり なすのかお

やっつ どんぐり やまのかお

ここのつ どんぐり こぞうのかお

とうで とっても とんまなかお

  職場の友人が、いろんなどんぐりを集めてくれました。

  どんぐりにも、いろんな種類、いろんな顔があるのですね。。。

 ヒマなオジサンの最新作

輪の中にビー玉を入れ、左右のひもを微妙に調整しながら、

矢印に添って動かして、穴に落とさずにゴールに戻ってくる。

難しいので、小さい子はできませんが、興味津々。

小学生は、けっこうチャレンジしています。

f:id:yakamashimurabunko:20201128114140j:plain

 

やかまし村文庫<ブログ>だより №22

 お話の時間も臨機応変に!

【4:00~】幼児のお話の時間

【4:35~】小学生のお話の時間(1・2年生+3年生)

    3年生は、もう一つ「お話」or絵本を読みます。

 3年生は、3時前からやってきて、家中使ってかくれんぼをしたり、

遊びまくっています。本を借りて帰ってしまう子もいるので、

状況によって、3年生だけ先にお話を聞いてもらったりしています。

柔軟に対応できるのも、文庫ならではの良さかな?

などと思いつつ、試行錯誤しながらやっています。

お話は、子ども達に伝えていきたい「文化」ですから、

大事にしていきたいと思います。

f:id:yakamashimurabunko:20201030211010j:plain

 ミニブックトーク📖『乗り物大好き!』

男の子たちは、何故か電車や車、乗り物が大好き。

鉄道好きの3年生は、鉄ちゃんのオジチャンから、

『鉄道ピクトリアル』を一冊ずつ借りて読んでいます。

そこで、今回は、きかんしゃと電車の本を紹介します。

f:id:yakamashimurabunko:20201030211449j:plain

【きかんしゃやえもん】岩波書店

阿川弘之/文 岡部冬彦/絵 岩波子どもの本

機関車のやえもんは、長い間働いて、大変年をとって

くたびれていました。足や背中が痛いので、駅をでるときは

「ひゃあ!」とひとこえ悲鳴をあげて、

しゃっ しゃっ しゃっ しゃっ しゃくだ しゃくだ しゃくだ

と、怒りながら走りだします。

すると、後ろから客車が、

ちゃんちゃん かたかた けっとん とってもつかれて けっとん

と、はやしながらついてきます。

この擬音が、とってもリズミカルで楽しく、

本当に汽車が走るときの音と、そっくりです!

やえもんは、新しい電気機関車にばかにされて腹をたて、

黒い煙と赤い火の粉を吐き出して走りました。

あんまり怒ったので、いなむらに火の粉がかかり、

煙が立ち始めます。田んぼの火事です。

お百姓さんたちは大騒ぎ。みんなは怒って、

「やえもんきかんしゃを、こわしてしまえ!」と言いました。

やえもんは、くず鉄にされてしまうのでしょうか?

でも、助けてくれる人が現れます。

子供の頃、石井桃子さんの「かつら文庫」に通っていた、

阿川弘之さんの作品です。

f:id:yakamashimurabunko:20201030212527j:plain

【きかんしゃ1414】偕成社

フェルト作 赤坂三好・絵 鈴木武樹・訳

きかんしゃ1414は、元町と新町の間を、一日に何回か、

時計の振り子のように、61年間も行ったり来たりしている、

じいさん機関車です。

運転士はアルフレート、石炭係はカールといいました。

ある日、アルフレートは、「とても疲れた。今日はだめだ」

という声を聞きます。実は、その声は、1414の声だったのです。

調べてみても、どこも異常はありません。

それなのに、機関車は止まってしまったのです。

ルフレートは、1414のじいさんには休みが必要だと分かりました。

ルフレートは、1414に水と石炭をたっぷり入れて、その晩は、

車庫の戸を開けておいてやりました。

自由に外へ出かけて楽しんでおいで!

その晩、1414は、車庫を出て、外へ向かって走り出しました。

線路の上に牛がいて立ち往生したかと思うと、

後ろから、急行列車が来て、あわやぶつかって粉々!

というピンチを切り抜け、森の中で迷子になっている

ペーターという男の子と出会います。

ペーターは、青い星の花を探していました。

妹のロッテは病気で、助かる手立ては、青い星の花しかない

というのです。その花は、広い白いキラキラ光る氷の原っぱに

はえていて、真夜中に鐘が鳴ると開き、鐘が鳴り終わらないうちに

摘んで、しおれないうちに、妹のところに持って行ってやらないと

いけないというのです。

1414は、ペーターを乗せて走りだしました。

氷の原っぱは、どこにあるのでしょう?

ペーターは、青い星の花を見つけることができるのでしょうか?

読んでくださいね。

f:id:yakamashimurabunko:20201030213645j:plain

【いたずらきかんしゃちゅうちゅう】福音館書店

バージニア・リー・バートン 文/絵 村岡花子・訳

1414は、アルフレートに休みをもらって冒険に出掛けましたが、

ちゅうちゅうは、自分の意志で逃げ出します。

ちゅうちゅうを動かすのは、機関士のジムと、機関助士のオーリー、

そして客車には、車掌さんのアーチボールドが乗っていました。

ちゅうちゅうは、客車に人をいっぱい乗せて、後ろの貨車には、

手紙や荷物をいっぱい積んで、小さな町の小さな駅から、

大きな町の大きな駅へ走っていきます。

そしてまた、戻ってきます。

ある日、ちゅうちゅうは考えました。

「わたしはもう、あの重い客車なんか引くのはごめんだ。

わたし一人なら、もっと速く走れるんだ。そうしたら、

きっとみんな、わたしを見て褒めるだろう」

次の日、ジムとオーリーとアーチボールドが、コーヒー店

休んでいたとき、ちゅうちゅうは、「さあ、今だ!」

と考えて走り出します。

ちゅうちゅう しゅっしゅっしゅっ!

白黒の躍動感あふれる絵が、ちゅうちゅうの走っていくようすや、

スピード感、みんなの慌てふためくようすを、力強く伝えます。

ちゅうちゅうは、いったいどこまで走っていってしまうのでしょう?

ちゅうちゅうが走り出したことに気づいた、ジムとオーリーと

アーチボールドは、ちゅうちゅうの後を追いかけます。

三人は、ちゅうちゅうに追いつくことができるのでしょうか?

是非、読んでくださいね。

f:id:yakamashimurabunko:20201030214743j:plain

【チンチンでんしゃのはしるまち】

横溝英一・さく かがくのとも傑作集 福音館書店

朝6時、車庫にとまっているチンチン電車に、運転手さんが

乗り込みます。ライトをつけたり、ブレーキをかけたり、

パンタグラフやドアの具合を確かめます。

出発進行!始発電車が発車しました。

この電車は、長崎電機軌道株式会社という会社のもので、

長崎の町の道路に敷いてある線路の上を走っています。

バスのようにボタンを押して「次、おります」と、

運転士さんに伝えると、電車は次の駅に止まります。

レールのポイントを切り替えて、右や左に曲がるしくみや、

ポイントを切り替える方法も書いてあります。

落ち葉や雪がレールに積もると、車輪がすべってからまわりし、

電車は進めません。そんなときは、車輪が滑らないように、

砂をまく仕掛けをつけた、砂まき専用の電車が、

坂道を先に走るのだそうです。

坂の町、長崎のみんなの足、チンチン電車のことが、

よくわかる本です。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

少し前、テレビのクイズ番組で『秋の七草』の問題が出ていました。

秋の七草が読み込まれた、こんなわらべうたの子守歌がありました。

尾花 かるかや は、どちらも、ススキのことのようです。

 

ころりやころりや ちんころり

ころりとなくのは にわのむし

むしのおやどは おみなえし

おばな かるかや はぎ ききょう

ななくさ ちぐさの かずよりも

かずある むしの かずよりも

だいじなこのこがねんねする

だいじなこのこがねんねする

 

『いっしょにあそぼう わらべうた 0.1.2歳児クラス編』

コダーイ芸術教育研究所/編 明治図書

 

秋の七草は…

 はぎ ききょう くず ふじばかま

 おみなえし おばな なでしこ

こうやって覚えると、覚えやすいと、ネットに出ていました(^^;

ちなみに、春の七草は…

 せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ

 すずな すずしろ これぞ七草

f:id:yakamashimurabunko:20201030220931j:plain

【かくれかご】

かくれかごとかご とになって かくれろ

『わらべうたと子どもの育ち』木村はるみ著 エイデル研究所

お手玉人形をつかって『かくれかご』で遊んでいます。

お手玉人形は、ねこ・うさぎ・ねずみ・くま・ぶた

の五つですが、三つを並べて見せて『かくれかご』を歌い、

布をかぶせて、一つ隠し、布をとって

「誰がいなくなったかわかる?」と聞くと、

一生懸命考えてくれます。

2~3歳になると、三つなら、当てられるようです。

 

ののさんいくつ】

ののさんいくつ じゅうさん ななつ

まだとしゃわかい ちょうちんつけて よめいりしょ

 

1階の和室を二間続けて「わらべうたの会」をやったり、

文庫の日は、お絵かきや積み木などで遊べるように開放しています。

8畳には、仏壇があって、扉を閉めているのですが、

興味があるらしく、「ここは何?」といって、

開けて欲しがります。

これは、「のんのんちゃんよ」と、教えてあげます。

亡くなった義母は、孫たちに、仏様のことを「のんのんちゃん」

と言っていました。

のんのんさん ののさま などは、仏様やお月さまなど、

尊いものをさす幼児語だそうです。

やかまし村文庫<ブログ>だより №21

 『お話の時間』を再開しました。

屋根裏の文庫の部屋で貸出返却が終わると、

階段下の元子供部屋に下りて、幼児の部のお話会をします。【4:00~】

アクリル板ごしですが、『どんぐりころちゃん』の「わらべうた」

お話は『ふたりのあさごはん』今日の絵本は『くろねこかあさん』

終わったら、みんなで一階に下りて、和室でしばらく遊びました。

『だだっこさん』で遊んだり、積み木をしたり、お絵かきしたり。

さながら、児童館のようでした。

【4:35~】1・2年生のお話の時間でしたが、

今日は、小学生が1年生と3年生の二人だったので、一緒に、

お話『王子さまの耳はロバの耳』絵本『あくたれラルフ』

を聞いてもらい、1年生はここで終わり、3年生は、もう一冊、

『月はどうしてできたか』の絵本を読んで終わりました。

f:id:yakamashimurabunko:20201007222237j:plainf:id:yakamashimurabunko:20201007222341j:plainf:id:yakamashimurabunko:20201007222540j:plain

タイムスケジュールと動線が、上手くいったようでした。

しばらく、こんな感じでやってみようと思います。

 オジサンの工作・最新作

f:id:yakamashimurabunko:20201007222923j:plain

オジサンの最新作は、大好評!動画が載せられなくて残念!

Facebookとラインには、動画を載せています。

ミニブックトーク📖味覚の秋『柿』

f:id:yakamashimurabunko:20201007224128j:plain

【かにむかし】木下順二・文 清水崑・絵 岩波書店

「さるかに合戦」というタイトルで良く知られている

日本の五大昔話のひとつです。大判の絵本で迫力満点。

はっきりした絵が、情景を生き生きと伝えます。

浜辺で、柿の種を見つけたかには、「こらぁ、ええもんがあった」

と喜んで、庭に蒔いて、せっせと育てます。

「はよう芽を出せ 柿の種 出さんと はさみでほじりだすぞ」

「はよう木になれ 柿の芽 ならんと はさみで摘まみ切るぞ」

呪文のように繰り返される、調子の良い言葉が、

耳に心地よく響きます。

後半は、「かにどん かにどん どこへゆく」

「さるのばんばへ あだうちに」という問答が、

仲間が増えるにつれ、どんどん長くなり、

クライマックスへとなだれこみます。

たっぷり緊張感を味わい、痛快な結末を楽しんでくださいね。

f:id:yakamashimurabunko:20201007225040j:plain

【ざぼんじいさんのかきのき】岩崎書店

すとうあさえ・文 織茂恭子・絵 のびのび・えほん4

けちんぼうで意地悪なざぼんじいさんの柿の木には、

すごく甘い柿の実が、たくさんなっています。

でも、ざぼんじいさんは独り占め。誰にもあげません。

そんなざぼんじいさんのお隣に、まあばあさんが引っ越してきます。

まあばあさんが挨拶に行くと、ざぼんじいさんは、

「どうですかおひとつ。ほれ、見事な柿のへたですよ」

と言って、自分が食べた柿のへたを差し出しました。

ところが「こんな立派なへた、見たことありませんわ」

まあばあさんは、大喜び。ざぼんじいさんは、はてな

塀から覗いてみると、まあばあさんと子ども達が、

柿のへたで、こまを作って遊んでいます。

ざぼんじいさんは、大急ぎで柿をみんな取って隠してしまいます。

まあばあさんが、へたをもらいに行くと、

ざぼんじいさんは、葉っぱを差し出します。

ところが、まあばあさんは大喜び。

ざぼんじいさんの意地悪が、全く通じないまあばあさん。

まあばあさんの、柔軟で温かい人柄が、

ほっこりした気持ちにさせてくれます。

f:id:yakamashimurabunko:20201007230141j:plain

【二ほんのかきのき】福音館書店

熊谷元一・さく/え

けんちゃんのうちの庭に、桃の木が一本と、柿の木が二本あります。

背の高い方は渋柿で、背の低い方は甘柿です。

1月15日「なりそうか きりそうか」なりきぜめの歌が聞こえます。

幹になたで傷をつけ

「なります なります なったら おかゆをしんぜます」

と、歌いながら、傷口におかゆをぬりつけます。

春が来て、桃の木には、花がいっぱい。

やがて、柿の木にも花が咲き、首飾りを作って遊びます。

柿の実や葉っぱでも、いろいろ作って遊びます。

柿の実の収穫のようすや、渋柿を干し柿にするようすが、

丁寧に語られます。

年の暮れ「来年もよくなりますように」と、

一つだけ、木の上の方に残してある「きまもり」の柿が、

雪景色の中、印象に残ります。

柿の木を通して、一年間の景色の移り変わりや、人々の暮らしが、

しっとりと伝わってくる、味わい深い絵本です。

子ども達も、びっくりするほど、よく聞いてくれます。