やかまし村文庫<ブログ>だより №6

 6月も文庫は貸出返却のみで開きます。

緊急事態宣言も解除され、学校も始まりましたが、

どこも厳戒態勢で臨んでいるようで、緊張してしまいます。

文庫も6月は、引き続き貸出返却のみで開けることとし、

「わらべうたの会」も7月に延期することにしました。

  ※「わらべうたの会」の皆さんへ

    7月の希望日、相談してご連絡くださいね。

 おすすめの本📖ミニブックトーク

6月といえば『雨』

雨にちなんだ本を集めてみました。

【あめのひ】

ユリー・シュルヴィッツ作・画 矢川澄子・訳 福音館書店

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これは、ユリー・シュルヴィッツの詩の絵本です。

屋根裏部屋のベッドの上で、女の子が降り出した雨の音を聞いています。

「まどにぴしゃぴしゃ」「やねにばらばら」…

音が大きくなるにつれ、画面の絵も広がっていきます。

雨の音、町の景色、水たまり、雄大な自然、雨上がりの光…

ゆったりとした時間の流れを、たっぷり味わってください。

 

そんな雨を、ちゃっかりうまく使って、

問題を解決したおじさんがいました。

【おさらをあらわなかったおじさん】

フィリス・クラシラフスキー文 バーバラ・クーニー絵

光吉夏弥・訳   岩波書店

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町はずれの小さな家に一人で住んでいるおじさんがいました。

或る晩、とてもおなかがすいて、たくさんご飯を作って食べますが、

食べ過ぎてくたびれてしまいます。それで、片付けは明日にして、

お皿は流しの中へ。ところが、次の日、もっとおなかがすいて、

倍もご飯を作り、倍も疲れてしまい、また、お皿はそのままに。

そんな日が何日も続いて、とうとう、家中お皿でいっぱいに!

足の踏み場もなくなってしまいます。

そんなとき、突然、雨が降りだします。

そこで、おじさんは「そうだ!」とひらめきます。

いったい、どうしたと思いますか?

知りたい人は、是非読んでくださいね。

 

おじさんが、「うまく使った雨」自由に、降らせたり、

やませたりできたら、便利ですよね。

実は、そんなすごいことができる女の子がいたんですよ。

【しずくの首飾り】

ジョーン・エイキン作 猪熊葉子・訳 岩波書店

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ローラは、名付け親の北風から、不思議な誕生日プレゼントを貰います。

それは、雨粒のついた「しずくの首飾り」でした。

北風は、毎年誕生日に、雨粒を一つずつ増やしてくれて、

そのたびに、「どんなひどいどしゃぶりでもぬれない」

「雷も稲妻もよけていく」「一番広い海ででも泳ぐことができる」

「手を叩けば、雨をぴたりと止めることができる」

「鼻をちんとかみさえすれば、雨を降らせることができる」

など、不思議な力を与えてくれました。

この首飾りは決してはずしてはならないといわれたのですが、

ローラが学校に入ると、大変なことが起こるのです。

でも、ローラには助けてくれる、たくさんの友達がいました。

いったい、ローラにどんなことが起こったのか、

是非読んでくださいね。

この本には、「しずくの首飾り」のほかに7話、

ちょっと不思議で素敵なお話が載っています。

 

雨が降ったら必要なものは何でしょう?

そう、傘です。傘は、雨をよけるにも、

暑い日差しをよけるにも便利です。

【かさどろぼう】

シビル・ウェッタシンハ作 いのくまようこ訳 福武書店

スリランカの小さな村にすんでいるキリ・ママおじさんは、

生まれて初めて町へ出かけ、みんなが持っている花みたいなものを

見てびっくりします。それは、色とりどりの日傘でした。

おじさんの村には、まだ傘がなかったんです。

感心したキリ・ママおじさんは、傘を一本買って帰ります。

それをどうやって、みんなに見せびらかそうか考えながら、

バスをおりて、コーヒーを飲みに店に立ち寄ります。

でも、お店の人に傘を見られないように、

傘は店の外にかくしておきました。

ところが、店から出ると傘がありません。

そこで、もう一度町へ傘を買いに行きます。

ところが、この傘も、コーヒーを飲みながら

おしゃべりしているうちになくなってしまいます。

そこで、もう一度、またもう一度…

傘は、買っても買っても、寄り道している間に、

なくなってしまうのです。

キリ・ママおじさんは、「きっと泥棒をつかまえてやる」

と決心します。

いったい、誰が持って行ってしまうのでしょう?

知りたい人は、読んでくださいね。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

「わらべうたと子どもの育ち」木村はるみ著 エイデル研究所

『ちょっとぱらさん』

言葉に合わせて片手の形を変えながら、

拍に合わせて軽く上下に2回振る。

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ちょっと   ぱらさん    おにぎり  ちょうだい

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かみに    つつんで   ちょうだい  ぱらさん

  ※最後の「ぱらさん」の「ぱら」は一回ふる。

   「さん」でじゃんけんをする。