やかまし村文庫<ブログ>だより №16

 もう8月も終わりですね。

いつもは、残暑見舞いのハガキを出していたのですが、

今年は、うっかりして出しそびれてしまいました。

ごめんなさいm(__)m タイムラインを使って9月の予定は、

お知らせしましたが、9月の予定は次の通りです。

 2日・9日・16日・23日の水曜日(30日はお休みです)

 25日(金)は『金曜やかましです。

 『よつばのクローバーの会』9月17日(木)

 『五本のゆびさんの会』9月28日(月)

日常が戻りつつあるものの、コロナはまだ、すっかり安心

というわけにはいかないようなので、引き続き『貸出返却のみ』

で開きます。が、タイミングが合うようなら、

お話か絵本を読みたいと思っていますので、

よろしくお願いします。

 ミニブックトーク『鳴き声』

先日、『わらべうたの会』の途中で、雨が激しく降ってきたので、

雨のうたを一つ紹介しました。

♪あめ こんこん ふるなよ やまの とりが なくぞよ♪

  みんなが輪になって歌いながら反時計回りに歩きます。

  鬼は輪の中で、目をつぶって座ります。

  歌の終わりで、鬼の後ろに来た人が、鳥の鳴き声を出します。

  「かぁ~かぁ~」など。鬼は声で、それが誰かを当てます。

声あての遊びですが、鳥の鳴き声、いくつ知っていますか?

「知らない」という人は、是非、この本を読んでください。

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『おやすみみみずく』

パット・ハッチンス作 渡辺茂男・訳 偕成社

みみずくが寝ようとしていると、

はちがぶんぶんはねならす りすがきのみをかりかりかじる

からすがか~か~か~となく

きつつきは木をつつき、むくどりがおしゃべり

かけすが叫び、かっこうが鳴き、こまどりまで…

みんながあんまりうるさいので、みみずくは眠れません。

鳥の鳴き声が、いっぱい出てきますよ。

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もっと知りたい人には、こんな本もあります。

『鳥のなき声ずかん』福音館書店

薮内正幸 文・絵 篠原榮太・文字 佐藤聰明・音

ページを開くと、見開きいっぱいに鳥の鳴き声のイラスト

デザイン文字を見ているだけで、声が聞こえてきそうです。

次のページには、さっきのデザイン文字のあった同じ場所に、

その声の持ち主が、薮内さんのイラストで描かれています。

その鳥の名前と鳴き声も一緒に書いてあるので、

見たことのある鳥が鳴いている声を、思い出せるかもしれません。

 ハシボソガラスは、ガァーガァーガァー

 ハシブトガラスは、カァーカァーカァー

同じカラスでも、鳴き声が違うんですね。

 チョットコイ チョットコイ

 ブッキョーコー ブッキョーコー

いったい、どんな鳥が鳴いているんでしょうね。

カッコーカッコーとか、ホーホケキョなんていうのも載ってますよ。

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鳴き声が聞き分けられると、とってもいいことがあるようです。

『日本の昔話②』こぐま社(稲田和子・筒井悦子・再話)

この本の中には、日本の昔話がたくさん載っています。

その中に、『聞き耳ずきん』というお話があります。

これは、新潟の昔話で、主人公は、貧乏なじいさまです。

じいさまが、村のお宮にお参りして、

「神様に何かお供えしたいども、貧乏でそれができねぇ。

かんにんしてくらっしゃい」と拝んでいるうちに、

眠ってしまいます。すると、夢の中に、白いひげの神様が出てきて、

真っ赤な頭巾を授けてくれました。それは、鳥の声も木の話も

聞くことのできる頭巾だったのです。

じいさまがそれをかぶると、カラスどもが話しているのが、

おもしろいように聞こえてきました。

じいさまは、この頭巾のお陰で、安楽に暮らせるようになったとさ。

カラスが何を話していたか、知りたい人は、この本を読んでね。

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鳥に限らず、動物も言葉を持っているということがわかるのは、

この本です。

『どうぶつのことば』評論社

ティーブ・ジェンキンズ作 佐藤見果夢・訳

動物たちは、どんなふうに仲間同士いろんなことを

伝え合っているのでしょう。

動物たちは、声だけでなく、全身を使って、いろんな方法で、

自分の意思を伝えたり、なわばりを主張したりしているそうです。

「あぶないぞ!」「なかよくしようよ」「結婚してください」等

切絵を使って、動物の特徴を表現してあって、

それぞれの動物がどうやって、危険を知らせたりしているのかが、

よくわかりますよ。

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動物の言葉がわかるといったら、この人ですよね。

ドリトル先生アフリカゆき』岩波少年文庫

ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二・訳

沼のほとりのパドルビーに住むジョン・ドリトル先生は、

人間のお医者さんでした。でも、先生は生き物が大好きで、

いろんなものを飼っていました。

キンギョやウサギ、ハリネズミやリス、子持ちの牛など…

中でも、先生が特にかわいがっていたのは、アヒルのダブダブ

犬のジップ、ブタのガブガブ、オウムのポリネシア

フクロのトートー、それにサルのチーチー

そんなわけで、家中いたるところに何かしら動物がいたので、

だんだん患者さんが来なくなってしまいました。そこで、先生は、

人間のお医者さんをやめて、動物の医者になることにします。

オウムのポリネシアは、先生に動物語を教えてくれます。

先生は、動物にも言葉があることを知って、夢中で勉強します。

こうして先生は、メガネの入用な馬に、ちゃんとメガネを作って

やれるような、動物のお医者さんになったのです。ところが…

サーカスから逃げ出した、歯痛のワニを住まわせたために、

ワニを怖がって、またもや患者さんが来なくなって、

先生は、またしても貧乏になってしまいます。

そんな先生のところに、アフリカから「サルたちを助けてほしい」

という知らせが届き、アフリカに行ってサル達を助けるというのが、

第1巻『ドリトル先生アフリカゆき』です。

ほかにも、ドリトル先生の活躍が描かれる作品が、全12巻あります。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

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あずきちょ まめちょ やかんの つぶれちょ

  ・お人形お手玉などを、リズムに合わせて動かして、

   最後に、座らせるなど。

  ・歩きながら歌い、「つぶれちょ」で、

   しゃがむ・片足立ちなど。