著作権について勉強しました。
JPIC ONLINE この本読んで! 第2回ファンミーティングに、
Zoomで参加しました。第1部は、児玉ひろ美さんによる
「おはなし会での著作権」についての講座。
第2部は、「ネコの絵本」をテーマにグループワーク。
イチオシのネコの絵本について語り合うというものでした。
著作権とは、著作者の権利の保護を図り、もって文化の発展に
寄与することを目的とするもの、だそうです。
著作者の権利には、いろいろあるようですが、
他人によって改変されない権利というのが、最も重要なようです。
なので、基本的に手を加えることはNGということです。
Zoom等を使って誰かに見せる場合も、確認した方が良いようです。
このブログでも、本の紹介に表紙画像を載せていますが、
加工せず、表紙のみをそのまま載せて、書誌情報をつけることで、
許諾が必要ない場合は、そのまま載せ、必要という出版社には、
問い合わせをして載せています。
ミニブックトーク📖『ネコの絵本』
第2部がネコの絵本だったので、ネコの絵本を紹介しますね。
瀬川康男さん独特の絵が、表情豊かに「ねこ」と「ねずみ」の
「ふたり」のようすを伝えます。
「にやり」「きらり」「ばさり」「にたり」
という韻を踏んだ三文字の単語だけで、
何が起こったのか雄弁に語ってみせてくれます。
ステキで洒落たデザインの絵本で、文字も絵の中に溶け込んでいます。
最後のページの「おわり」という文字がまた!
「ふたり」の関係をよく表していて、にくいですね!
じっくりと、絵を楽しんでくださいね。
【いたずらこねこ】福音館書店
バーナディン・クック文 レミイ・シャーリップ絵
まさきるりこ訳
横長の見開きの左の端に緑色の池があって、その中にかめがいます。
ページの右端には、かきねから顔を出してこっちを見ているこねこ。
小さなかめが、池からゆっくり出てくると…
こねこも、ゆっくりかめに近づいていきます。
こねこは、かめに興味津々。
ページを開くたび、かめが少しずつ前へ進み、
こねこも、かめに近づいていきます。
二匹がすぐそばまで近づいたとき、かめが立ち止まり、こねこも…
こねこが、かめをポン!とたたくと、なんと、かめの首が!
こねこは、かめの周りをぐるっと回って、よく見てみます。
こねことかめの位置が入れ替わって、もう一度ポン!とたたくと…
横長の見開きいっぱいの画面に、コマ送りのように、
かめとこねこの動きが描かれ、シンプルに、まっすぐに、
こねこの気持ちが伝わってきます。
このあと、どうなったのか、知りたい人は、読んでみてね。
【100まんびきのねこ】福音館書店
ワンダ・ガアグ文・絵 石井桃子・訳
むかし、あるところに、とても年取ったおじいさんと、
とても年取ったおばあさんがいて、仲良く暮らしていました。
けれども、二人はとてもさびしかったので、おばあさんは、
ねこを一匹ほしいと思いました。そこで、おじいさんは
「それでは、わしがねこを一匹とってきてやろうよ」
といって、出掛けて行きました。
おじいさんが、長い長いあいだ歩いていくと、とうとう、
どこもここも、ねこでいっぱいになっている丘にでました。
そこにもねこ、あそこにもねこ、どこにもかしこにもねことこねこ
ひゃっぴきのねこ、せんびきのねこ、ひゃくまんびき、
一おく一ちょうひきのねこ
ことばのリズムで、どれだけたくさんのねこがいたか、
横長の本に描かれた絵で、どれだけ長い道のりか、
とてもよく伝わってきます。
おじいさんは、どのねこも、どのねこも、かわいくなって、
置いていくことが出来ません。
こんなにたくさんのねこを連れて帰って、
どうなってしまうのでしょう。
知りたい人は、是非読んでくださいね。
【ちいさなねこ】福音館書店
石井桃子・さく 横内襄・え
ねこの本といって、真っ先に思いつくのがこの本。
絵本の中でも、定番中の定番といってもいい本です。
ふわふわしたねこの毛の感触も伝わってくるようなリアルな絵で、
余計なものは描かず、必要なものだけが描かれています。
おおきなへやに、ちいさなねこ
あ、はしりだした。もんをでて、どんどんはしっていく
躍動感たっぷりに、物語が動き出します。
子どもに捕まりそうになったり、
自動車に轢かれそうになったり、
犬に追いかけられたり…
ちいさなねこのピンチが続き、短い物語の中で、
大冒険が繰り広げられます。まさに、行きて帰りし物語。
たっぷり、満足感を味わえる絵本です。
【くろねこかあさん】
くろねこかあさん あかちゃんうむよ と始まる詩のリズムが
心地よく、楽しく読んでいけます。
切り紙の絵がおもしろく、
「しろねこ さんびき おちちをのんだ」
と、黒いかあさんのおなかから、切り抜いたところがしろねこに、
切り抜かれた黒い紙に目がついて、くろねこさんびきになって、
六匹のこねこが表現され、同じ形なのに、すごく生き生きと、
こねこたちの様子が伝わってきます。
やさしいかあさんのまなざしの中で、しろねこさんびき、
くろねこさんびき、のびのび暮らしています。
文字も、紙を切り抜いたようなデザイン文字で、
絵の中に溶け込んで、絵と文章が一体になっています。
【あおい目のこねこ】福音館書店
エゴン・マチーセン作 せたていじ訳
1のまき 2のまき~7のまき と分かれていて、
幼年童話の装丁ながら、文章量も多くなくて、気軽に楽しめます。
子ども達は、1のまき 2のまき というのを、すごく楽しみます。
なにより、あおい目のこねこのキャラクターが、絶妙に良くて、
こっちまで元気になります。
あるとき、あおい目のこねこは、ねずみのくにをみつけに出掛けます。
なにしろ、なずみのくにを見つけたら、もうおなかをすかすことが、
ありませんからね。でも、そう簡単には見つかりません。
魚に聞いても、青い目を見て大笑いされ、しっぽで水をかけられて、
びしょぬれに。食べ物は、はえ一匹。
「はえ一匹でも、なんにも食べないよりは、ましでした。」
次に、食べ物は、蚊一匹。
「か一匹でも、なんにも食べないよりは、ましでした。
同じ言葉の繰り返しが心地よく響き、つぎの巻へと進んでいきます。
あおい目をばかにされても、へこたれないこねこは、
ねずみのくにをみつけることができるのでしょうか?
読んでみてね。