『お話の時間』を再開しました。
屋根裏の文庫の部屋で貸出返却が終わると、
階段下の元子供部屋に下りて、幼児の部のお話会をします。【4:00~】
アクリル板ごしですが、『どんぐりころちゃん』の「わらべうた」
お話は『ふたりのあさごはん』今日の絵本は『くろねこかあさん』
終わったら、みんなで一階に下りて、和室でしばらく遊びました。
『だだっこさん』で遊んだり、積み木をしたり、お絵かきしたり。
さながら、児童館のようでした。
【4:35~】1・2年生のお話の時間でしたが、
今日は、小学生が1年生と3年生の二人だったので、一緒に、
お話『王子さまの耳はロバの耳』絵本『あくたれラルフ』
を聞いてもらい、1年生はここで終わり、3年生は、もう一冊、
『月はどうしてできたか』の絵本を読んで終わりました。
タイムスケジュールと動線が、上手くいったようでした。
しばらく、こんな感じでやってみようと思います。
オジサンの工作・最新作
オジサンの最新作は、大好評!動画が載せられなくて残念!
Facebookとラインには、動画を載せています。
ミニブックトーク📖味覚の秋『柿』
「さるかに合戦」というタイトルで良く知られている
日本の五大昔話のひとつです。大判の絵本で迫力満点。
はっきりした絵が、情景を生き生きと伝えます。
浜辺で、柿の種を見つけたかには、「こらぁ、ええもんがあった」
と喜んで、庭に蒔いて、せっせと育てます。
「はよう芽を出せ 柿の種 出さんと はさみでほじりだすぞ」
「はよう木になれ 柿の芽 ならんと はさみで摘まみ切るぞ」
呪文のように繰り返される、調子の良い言葉が、
耳に心地よく響きます。
後半は、「かにどん かにどん どこへゆく」
「さるのばんばへ あだうちに」という問答が、
仲間が増えるにつれ、どんどん長くなり、
クライマックスへとなだれこみます。
たっぷり緊張感を味わい、痛快な結末を楽しんでくださいね。
【ざぼんじいさんのかきのき】岩崎書店
すとうあさえ・文 織茂恭子・絵 のびのび・えほん4
けちんぼうで意地悪なざぼんじいさんの柿の木には、
すごく甘い柿の実が、たくさんなっています。
でも、ざぼんじいさんは独り占め。誰にもあげません。
そんなざぼんじいさんのお隣に、まあばあさんが引っ越してきます。
まあばあさんが挨拶に行くと、ざぼんじいさんは、
「どうですかおひとつ。ほれ、見事な柿のへたですよ」
と言って、自分が食べた柿のへたを差し出しました。
ところが「こんな立派なへた、見たことありませんわ」
まあばあさんは、大喜び。ざぼんじいさんは、はてな?
塀から覗いてみると、まあばあさんと子ども達が、
柿のへたで、こまを作って遊んでいます。
ざぼんじいさんは、大急ぎで柿をみんな取って隠してしまいます。
まあばあさんが、へたをもらいに行くと、
ざぼんじいさんは、葉っぱを差し出します。
ところが、まあばあさんは大喜び。
ざぼんじいさんの意地悪が、全く通じないまあばあさん。
まあばあさんの、柔軟で温かい人柄が、
ほっこりした気持ちにさせてくれます。
【二ほんのかきのき】福音館書店
熊谷元一・さく/え
けんちゃんのうちの庭に、桃の木が一本と、柿の木が二本あります。
背の高い方は渋柿で、背の低い方は甘柿です。
1月15日「なりそうか きりそうか」なりきぜめの歌が聞こえます。
幹になたで傷をつけ
「なります なります なったら おかゆをしんぜます」
と、歌いながら、傷口におかゆをぬりつけます。
春が来て、桃の木には、花がいっぱい。
やがて、柿の木にも花が咲き、首飾りを作って遊びます。
柿の実や葉っぱでも、いろいろ作って遊びます。
柿の実の収穫のようすや、渋柿を干し柿にするようすが、
丁寧に語られます。
年の暮れ「来年もよくなりますように」と、
一つだけ、木の上の方に残してある「きまもり」の柿が、
雪景色の中、印象に残ります。
柿の木を通して、一年間の景色の移り変わりや、人々の暮らしが、
しっとりと伝わってくる、味わい深い絵本です。
子ども達も、びっくりするほど、よく聞いてくれます。