やかまし村文庫<ブログ>だより №24

 文庫をクリスマス用に模様替え🎄

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 ありったけのクリスマスグッズをディスプレイしてみました。

Facebookにアップしたら、反応が早くてびっくり!

クリスマスは、みんなワクワクするのでしょうね。

お話の時間も、クリスマスがテーマです。

お話は『星の銀貨』『小人とくつや』『十二のつきのおくりもの』

絵本は、この時期ならではのラインナップです。

 ミニブックトーク📖『クリスマス』

毎年この時期になると読みたくなる、とっておきの絵本を紹介します!

文庫でなければ、なかなか読むことのできない本も多いので、

文庫だからこそ、出会わせてあげられることを大切にして

いきたいと思います。

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【きつねとトムテ】偕成社

カールーエリック=フォーシュルンド詩 

ハラルド=ウィーベリ絵 やまのうちきよこ訳

「北欧では、昔話にも物語にも歌にも、よく小人が登場します。

小人は、家のどこかに何百年も住みついていて、人間や動物の

暮らしを見守ってくれているのです。この小人のことを、

スウェーデンではトムテ、ノルウェーデンマークではニッセ

とよんでいます。」~あとがきより~

そして、人々は、クリスマスには、トムテのためのおかゆ

出しておくという風習があるそうです。

 おなかをすかせたきつねが、農場にやってきます。

 窓からは明かりがもれ、とり小屋も開いています。

 しめしめ…きつねはとり小屋に飛び込もうとしますが、

 誰かに見られているような気がします。

読み始めると、はじめゴソゴソしていた子ども達も、

吸い込まれるように、絵の中に入り込んで聞いてくれるので、

びっくりするほどです。この深い味わいを、感じているのでしょうね。

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【クリスマス・イブ】ほるぷ出版

マーガレット・W・ブラウン文 ベニ・モントレソール絵

やがわすみこ 訳 

クリスマスには、必ず読みたくなる絵本です。

一見地味に見えますが、遠目で見ると3Dのように、

絵が立体的に浮き上がって見えるような気がします。

人に読んでもらってこそ、楽しめる本だと思います。

オレンジ色に黒の点線、そこに黄色が効果的に使われて、

カラフルに光輝いて見える不思議な絵です。

 クリスマスの晩、床についても眠れずにいる子ども達、

 我慢できなくなって、こっそりベッドを抜け出し、

 クリスマス・ツリーを見に行きます。

 廊下を通って、階段を降り、暖炉の残り火に、赤 青 緑…

 色とりどりの飾りがきらめいています。

 しんしんと降る、雪の中から、歌声が聞こえます

  きよしこのよる

歌が二つも入っているので、読み聞かせするには、

ハードルが高いのですが、是非読んであげたい一冊です。

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【ちいさなもみのき】福音館書店

マーガレット・W・ブラウン作 バーバラ・クーニー絵

かみじょうゆみこ 訳

森のはずれの大きな緑の木々から、少し離れたところに

小さなもみの木が一本たっていました。

と始まるこの物語は、小さなもみの木が、生まれたときから、

自然の中で、だんだん大きくなる様子が静かに語られます。

ある日、一人の男の人がやってきて、このもみの木を見つけます。

「おまえは、これから素晴らしいお祝いをしにいくんだよ」

と、男の人は、もみの木に言いました。

「春がきたら、おまえをまた、見つけたところへ植えてやるからな。

ここまでやってこられない、わたしの息子と一緒に、

大きくなっておくれ。あの子が元気になるように、力になっておくれ」

足が悪くて、外へ出られない男の子のそばに、

小さなもみの木がやってきてくれました。

子ども達がやってきて、クリスマス・キャロルを歌います。

一年が過ぎ、子ども達はキャロルを歌い、春になると、

もみの木は、また森に帰って、時は流れていきます。

もみの木と男の子の交流が、キャロルとともに描かれ、

時の流れを感じながら、もみの木と男の子の成長を

見守っているような、温かい気持ちになれる絵本です。

歌がたくさん入っているので、読み聞かせには、なかなか

ハードルが高いのですが、是非読んであげたい一冊です

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【ペチューニアのクリスマス】復刊ドットコム

ロジャー・デュボアザン作・絵 ふしみみさを訳

「がちょうのペチューニア」でおなじみの「ペチューニア」の

クリスマスです。本を持っているだけで、頭がよくなったと

勘違いしてしまうペチューニアが、この本では、

なんと、恋をするんですよ!

お相手は、ウィンディ農場のチャールズ。

ところが、チャールズは、クリスマスの為に、太らされているのだ

といいます。もうすぐ、こんがり焼かれて、リンゴのソースで、

食べられてしまうのだというのです。

ペチューニアは、自分はペットのがちょうだから、

食べられたりしない。だから、チャールズも、うちの農場にきて、

ペットにしてもらえばいいといいます。

ペチューニアは、なんとかして、チャールズを逃がそうと考えます。

まずは、恐ろしい怪物に変装して、ウィンディのおかみさんが、

チャールズのいる金網の戸を開けるのを待ち構え、脅かして、

まんまとチャールズを金網から出すことに成功!

けれども、すぐに見つかって、ウィンディさんに連れ戻されて

しまいます。ウィンディさんは、チャールズは9キロあるから、

1キロ150セントで売れるんだと言います。

チャールズを助けるには、150セントの9倍お金をかせげばいいのだ

とわかったペチューニアは、なんとかして、

お金を稼ごうと奮闘します。ペチューニアの健気な奮闘ぶりを見たら、

誰だって、応援したくなりますよ!