やかまし村文庫<ブログ>だより №35

ミニブックトーク📖『まめ』

畑仕事を始めて、最初の仕事は、土づくりをして、畝を作り、

マルチという黒いビニールシートを張って、種を蒔く準備を

することでした。作る作物に合わせて、適量の肥料を入れるのですが、

エダマメには、肥料はいらないそうです。

マメ科の野菜の根には、根粒菌という栄養(窒素)を供給

してくれる菌が共生するので、耕すだけでいいそうです。

ということで、そんな『まめ』についての絵本を紹介しますね。

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【だいず えだまめ まめもやし】

こうやすすむ文 なかじまむつこ絵 福音館書店

くいしいんぼうの三人兄弟、いちろう、はなこ、じろう

三人は、お隣のおじいさんから、大豆を10粒ずつもらいました。

「畑に蒔けば、ふえるよ」と言われ、おじいさんに教わったとおり、

一晩水につけました。

一年目はうまくいったので、二年目は、自分達でやってみることに。

すると…忘れん坊のいちろうは、大豆を水につけたまま、

物置に置きっぱなしにしてしまっていました。

だけど、よくみると…それは、豆もやしになっていたんです!

いちろうは、「野菜炒め」と「もやしラーメン」を作って、

みんなで食べました。

じろうは、さやが大きく膨らんだのをみて、待ちきれなくなって、

「これは、エダマメにそっくりだ」と言って、ゆでて、

食べてみると…ほんとに、エダマメでした!

しっかり者のはなこは、さやが黄色く実るまで待ちました。

こうして、はなこの畑からは、大豆がたくさんとれました。

同じ大豆が、違う形のときに、違う名前がついていたなんて、

おもしろいですね(^^)v

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【ピーナッツ なんきんまめ らっかせい

こうやすすむ文 中島睦子・絵 福音館書店

こちらも、同じものなのに、名前が違う食べ物です。

「らっかせい」の殻をわったら「なんきんまめ」

「なんきんまめ」の薄皮をむいたら「ピーナッツ」(^^)v

生のらっかせいを土に埋めると…根が出て、葉が伸び、

花がしおれて、垂れ下がると…

花の根元から、何か伸びて、針のようにとがったものが、

ぐんぐん下に伸びて、地面の中へ入っていく!!

すると…土の中で、針の先っちょが、ふくらんで…

なんと、土の中にらっかせいができた!!

「落花生」って、書くんだものね。

なるほど、この名前は納得ですね。

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【まめ】

平山和子・さく 福音館書店

大豆も落花生も豆ですが、ほかにも、たくさんの豆があります。

ほんとに、いろんな豆があるものです。

この本を読めば、豆について、詳しくなれますよ!

色や形、大きさもいろいろ…さやの形もいろいろです。

80センチもある長いさやの豆もあるんですね。

「さんじゃくまめ」三尺豆、一尺は約33センチなので、

なるほど、三尺ある豆なのですね。

豆が、土の中で成長するようすも、わかりやすく描いてあります。

豆は、栄養満点!食べたくなりますね。

25年目を記念して、

絵本ラックを購入しました!

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屋根裏の本棚からはみ出した本を、段ボールに布を貼って作った箱に、

入れて『ここの本もかりられます!』と書いて置いてありましたが、

もう少し、手に取りやすいように、表紙も見られるようにと思い、

思い切って、絵本ラックを購入しました。

屋根裏の『面出しコーナー』とともに、おススメの本を、

随時入れ替えて、手に取ってもらえるように、工夫していきたいと

思っています。

三角コーナーに座っている「ピーターラビット」は、

文庫を応援してくださっているスタッフの方に、いただきました。

今年は、文庫の25年目。コロナ禍のもと、工夫を凝らして、

できることを積み重ねていきたいと思います。