やかまし村文庫<ブログ>だより №20

 10月から、お話の時間を再開します。

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無理しないで、個々の都合に合わせて来てください。

タイミングが合えば、お話が聞けるかもしれません。

幼児の部は、二階の子供部屋で、小学生は屋根裏でやります。

『金曜やかまし』は、来た人の様子に合わせての

『お話会』になります。

一階和室に、工作や積み木など用意しておきますので、

くつろいで行ってくださいね。

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先日の文庫のお客様第1号は、カマキリ君でした。

鈴虫君たちに会いに来たのかな?

超過密だった鈴虫君たちの鳴き声が聞けるのも、

あともう少しです。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

『どんぐりころちゃん』

どんぐりころちゃん あたまはとんがって

おしりはぺっちゃんこ どんぐりはちくりしょ

『わらべうたと子どもの育ち』木村はるみ著 エイデル研究所

手の中にどんぐりを入れて、歌いながら揺すり、

「どっちだ」と言って、どっちに入っているか

当てる遊びです。

小さい子でも「どっちに入ってるかな?」というと、

指さして「こっち」と言って当ててくれます。

 ミニブックトーク📖『どんぐり』

「どんぐりころちゃん」のわらべうた絵本を二冊ご紹介します。

【どんぐりころちゃん】

みなみじゅんこ作 アリス館

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だーれかな?と顔を出した「どんぐりころちゃん」と一緒に

「どんぐりころちゃん」のわらべうたを歌う絵本です。

最後のページに譜面も載っています。

赤ちゃんとママ達の「わらべうたの会」で紹介すると、

ママ達も一緒に歌ってくれて、歌も覚えてくれます。

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【どんぐりころちゃん】

正高もとこ作・絵 すずき出版

同じく「どんぐりころちゃん」のわらべうた絵本です。

どんぐりころちゃんが、次々新しいお友達のころちゃんに

出会うたびに、一緒に歌を歌うので、何回も歌が楽しめます。

こちらも譜面がついています。

 

三歩歩くと忘れてしまう「わらべうた」ですが、

わらべうた絵本で、何回も歌を楽しむことができると、

もう忘れない…かもしれませんね。

「なにも、わらべうたを絵本にしなくてもいいのに…」

と、私も最初は思っていました。

でも「わらべうたの会」で、わらべうたを楽しんだあとに、

絵本を読んであげるとき、「わらべうた絵本」を読むと、

さっきやった「わらべうた」を絵本の中で、

もう一度楽しむことができて、いい感じ(^^)v

ママ達も、「わらべうた」に親しみを持ってくれるように思います。

やかまし村文庫<ブログ>だより №19

 著作権について勉強しました。

JPIC ONLINE この本読んで! 第2回ファンミーティングに、

Zoomで参加しました。第1部は、児玉ひろ美さんによる

「おはなし会での著作権」についての講座。

第2部は、「ネコの絵本」をテーマにグループワーク。

イチオシのネコの絵本について語り合うというものでした。

 

著作権とは、著作者の権利の保護を図り、もって文化の発展に

寄与することを目的とするもの、だそうです。

著作者の権利には、いろいろあるようですが、

他人によって改変されない権利というのが、最も重要なようです。

なので、基本的に手を加えることはNGということです。

Zoom等を使って誰かに見せる場合も、確認した方が良いようです。

 このブログでも、本の紹介に表紙画像を載せていますが、

加工せず、表紙のみをそのまま載せて、書誌情報をつけることで、

許諾が必要ない場合は、そのまま載せ、必要という出版社には、

問い合わせをして載せています。

 ミニブックトーク📖『ネコの絵本』

第2部がネコの絵本だったので、ネコの絵本を紹介しますね。

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【ふたり】瀬川康男さく 冨山房

瀬川康男さん独特の絵が、表情豊かに「ねこ」と「ねずみ」の

「ふたり」のようすを伝えます。

「にやり」「きらり」「ばさり」「にたり」

という韻を踏んだ三文字の単語だけで、

何が起こったのか雄弁に語ってみせてくれます。

ステキで洒落たデザインの絵本で、文字も絵の中に溶け込んでいます。

最後のページの「おわり」という文字がまた!

「ふたり」の関係をよく表していて、にくいですね!

じっくりと、絵を楽しんでくださいね。

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【いたずらこねこ】福音館書店

バーナディン・クック文 レミイ・シャーリップ絵

まさきるりこ訳

横長の見開きの左の端に緑色の池があって、その中にかめがいます。

ページの右端には、かきねから顔を出してこっちを見ているこねこ。

小さなかめが、池からゆっくり出てくると…

こねこも、ゆっくりかめに近づいていきます。

こねこは、かめに興味津々。

ページを開くたび、かめが少しずつ前へ進み、

こねこも、かめに近づいていきます。

二匹がすぐそばまで近づいたとき、かめが立ち止まり、こねこも…

こねこが、かめをポン!とたたくと、なんと、かめの首が!

こねこは、かめの周りをぐるっと回って、よく見てみます。

こねことかめの位置が入れ替わって、もう一度ポン!とたたくと…

横長の見開きいっぱいの画面に、コマ送りのように、

かめとこねこの動きが描かれ、シンプルに、まっすぐに、

こねこの気持ちが伝わってきます。

このあと、どうなったのか、知りたい人は、読んでみてね。

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【100まんびきのねこ】福音館書店

ワンダ・ガアグ文・絵 石井桃子・訳

むかし、あるところに、とても年取ったおじいさんと、

とても年取ったおばあさんがいて、仲良く暮らしていました。

けれども、二人はとてもさびしかったので、おばあさんは、

ねこを一匹ほしいと思いました。そこで、おじいさんは

「それでは、わしがねこを一匹とってきてやろうよ」

といって、出掛けて行きました。

おじいさんが、長い長いあいだ歩いていくと、とうとう、

どこもここも、ねこでいっぱいになっている丘にでました。

そこにもねこ、あそこにもねこ、どこにもかしこにもねことこねこ

ひゃっぴきのねこ、せんびきのねこ、ひゃくまんびき、

一おく一ちょうひきのねこ

ことばのリズムで、どれだけたくさんのねこがいたか、

横長の本に描かれた絵で、どれだけ長い道のりか、

とてもよく伝わってきます。

おじいさんは、どのねこも、どのねこも、かわいくなって、

置いていくことが出来ません。

こんなにたくさんのねこを連れて帰って、

どうなってしまうのでしょう。

知りたい人は、是非読んでくださいね。

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【ちいさなねこ】福音館書店

石井桃子・さく 横内襄・え

ねこの本といって、真っ先に思いつくのがこの本。

絵本の中でも、定番中の定番といってもいい本です。

ふわふわしたねこの毛の感触も伝わってくるようなリアルな絵で、

余計なものは描かず、必要なものだけが描かれています。

 おおきなへやに、ちいさなねこ

 あ、はしりだした。もんをでて、どんどんはしっていく

躍動感たっぷりに、物語が動き出します。

子どもに捕まりそうになったり、

自動車に轢かれそうになったり、

犬に追いかけられたり…

ちいさなねこのピンチが続き、短い物語の中で、

大冒険が繰り広げられます。まさに、行きて帰りし物語

たっぷり、満足感を味わえる絵本です。

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【くろねこかあさん】

東君平・さく 福音館書店

くろねこかあさん あかちゃんうむよ と始まる詩のリズムが

心地よく、楽しく読んでいけます。

切り紙の絵がおもしろく、

「しろねこ さんびき おちちをのんだ」

と、黒いかあさんのおなかから、切り抜いたところがしろねこに、

切り抜かれた黒い紙に目がついて、くろねこさんびきになって、

六匹のこねこが表現され、同じ形なのに、すごく生き生きと、

こねこたちの様子が伝わってきます。

やさしいかあさんのまなざしの中で、しろねこさんびき、

くろねこさんびき、のびのび暮らしています。

文字も、紙を切り抜いたようなデザイン文字で、

絵の中に溶け込んで、絵と文章が一体になっています。

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【あおい目のこねこ】福音館書店

エゴン・マチーセン作 せたていじ訳

1のまき 2のまき~7のまき と分かれていて、

幼年童話の装丁ながら、文章量も多くなくて、気軽に楽しめます。

子ども達は、1のまき 2のまき というのを、すごく楽しみます。

なにより、あおい目のこねこのキャラクターが、絶妙に良くて、

こっちまで元気になります。

あるとき、あおい目のこねこは、ねずみのくにをみつけに出掛けます。

なにしろ、なずみのくにを見つけたら、もうおなかをすかすことが、

ありませんからね。でも、そう簡単には見つかりません。

魚に聞いても、青い目を見て大笑いされ、しっぽで水をかけられて、

びしょぬれに。食べ物は、はえ一匹。

はえ一匹でも、なんにも食べないよりは、ましでした。」

次に、食べ物は、蚊一匹。

「か一匹でも、なんにも食べないよりは、ましでした。

同じ言葉の繰り返しが心地よく響き、つぎの巻へと進んでいきます。

あおい目をばかにされても、へこたれないこねこは、

ねずみのくにをみつけることができるのでしょうか?

読んでみてね。

 

 

やかまし村文庫<ブログ>だより №18

 Zoomを使ってみました。

Zoomを使って、ブックトークの視聴をしたり、

双方向での「わらべうたの勉強会」をやったり、

自分がホストになって、お友達をご招待してZoomで話し合う

という体験をしたり…新しい体験ができました。

出掛けて行くことが難しい状況の中、便利な道具ができたものです。

画面を通してですが、お顔を見ながら話ができたり、

正面の特等席で参加しているような気分を味わえたり、

使い道は、いろいろありそうです。

ミニブックトーク📖『月』

 9月といえば「月」ですよね。

『つきのぼうや』イブ・スパング・オルセン さく・え

やまのうちきよこ・やく  福音館書店

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おつきさまが、あたりを明るく照らしながら、ふと下を見ると、

池の中に、もうひとりのおつきさまが!

おつきさまは、つきのぼうやをよんで

「あのつきをつれてきてくれないか。ともだちになりたいのだ」

と頼みます。つきのぼうやは、元気よくかけおりました。

星をけとばし、雲をつきぬけ、鳥の群れをとおりぬけ、

風にとばされ、下へ、下へ。

縦長の本が、その距離感をよく感じさせてくれます。

つきのぼうやは、池の中のおつきさまを見つけることが

できるのでしょうか?

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『わゴムはどのくらいのびるかしら?』マイク・サーラー文

ジュリー・ジョイナー絵 きしだえりこ訳 ほるぷ出版

あるひ、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるか、

試してみることにしました。輪ゴムのはしを、

ベッドの枠にひっかけて…部屋の外へ出てみよう。

自転車に乗って、バスに乗って、

汽車に乗って…いったい、どこまで行けるんでしょう!

わゴム一本で、こんなに楽しめるなんて!

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『月夜のみみずく』ヨーレン詩 工藤直子・訳

ショーエンヘール絵   偕成社

冬の夜ふけ、とうさんとわたし、みみずくさがしに出掛けます。

月の光がきらきらこぼれて 空いちめんにまぶしいばかり

遠くに汽笛がきこえ とうさんとわたし だまって歩いていく

  とうさんといっしょに出掛ける夜を

  わたし ずっと ずっと まってたの

とうさんは、ほうーほう ほ・ほ・ほ・ほー

わしみみずくのうたごえで呼び掛けた

  みみずくに会うときは おしゃべりはいらないの

  さむさも へっちゃらなの

大好きなとうさんと、みみずくに会いに行くわたし

月明かりの中、とうさんとわたしと一緒に、

みみずくに、会いに行ってみませんか?

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『月はどうしてできたか』グリム童話より

ジェームズ・リーブス文 エドワード・アーディゾーニ絵

矢川澄子・訳   評論社

昔は、月なんてなかったのです。夜は真っ暗。

それが当たり前だったのです。

ある日、エクスの町の4人兄弟、アルン・ボーア・キャス・ドール

が、ワイの町まで仕事に出掛けました。

ところが帰り道、夜になっても、ワイの町は、エクスのように

暗くないのです。4人があたりを見回すと、カシの木のずっと上に、

明るい、丸いものがありました。

そこへ通りかかったワイの男に尋ねると、あれは月で、市長が

2ポンドで買ってきて、ぶら下げたのだと教えてくれました。

4人は、その月を盗んで、エクスへ持って帰ります。

やがて一番上のアルンが死ぬと、アルンの希望通り、月の4分の1は、

アルンのお墓に埋めてやりました。

次にボーアが死ぬと、次の4分の1をボーアのお棺に入れました。

そして、キャスとドールも死んで、

とうとう月はなくなってしまいました。

ところが、4人が月をお墓に持って行ったので、地面の下の世界は、

薄明るくなり、死人たちは、目が見えるようになって、

浮かれ出してしまいます。そのうち喧嘩が始まり、大騒ぎに…

どうして月ができたのか、これを読めば、よくわかりますよ。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

お気に入りのお手玉人形で、遊んでみました。

「わらべうたと子どもの育ち」木村はるみ著 エイデル研究所

【かくれかご】

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かくれかごとかご とになってかくれろ

  くま・うさぎ・ぶた・ねこ・ねずみ 5匹いますね。

  鬼は目をつぶっています。歌っている間に、誰か隠れます。

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  おや?誰が隠れたのかな?

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  今度は、誰が隠れたのかな?

 

「わらべうたを知っている」という人は、たいてい、

保育園や幼稚園で遊んだことがあるという人たちです。

逆に言うと、保育園や幼稚園で遊ばなければ、

やがて「わらべうた」は、忘れられてしまうのかもしれません。

日常の中で、何気なく遊べる遊び、無理のない音域で、

自然に歌える歌、遊びを通して、自然に感じる拍やリズム、

遊びの中で、自然に身に着く、周りへの気配りなど、

スキンシップやコミュニケーションだけでなく、

たくさんの要素が隠れている「わらべうた」

身近なお友達と一緒に楽しんで、友達から友達へ、

子から孫へと、歌い継いでいけるといいですね。

 工作【つくってあそぼう】

ヒマなオジサン最新作。不思議な宙に浮いてみえる立体

どうなっているのかな?

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やかまし村文庫<ブログ>だより No.17

 9月になっても…

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引き続き、換気や衛生に気を付けて、密をさけつつ

できることをやっていくしかないようです。

タイミングをみながら、「わらべうた」を歌ったり、

絵本を読んだり、お話をしたり、できたらいいなと思っています。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

昨日、アンデルセン公園で紙風船を売っているのを発見!

思わず買ってしまいました。

早速、今日の文庫で遊んでみました。

『わらべうたと子どもの育ち』木村はるみ著 エイデル研究所

風船つき(紙風船を手にひらで軽く打ち上げながら歌う歌)

【ひとめふため】

ひとめ ふため みやこし よめご いつやの むかし

ななやの やくし ここのつ とう

 

小学生も、年長さんも、年少さんも、

楽しそうに紙風船で遊んでいました。

紙風船を扱うのは意外と難しいようで、

【対象:7・8歳~】と書いてあるのが頷けます。

でも、出来ても出来なくても、ずっと歌ってあげると、

楽しそうに「やってるつもり」で遊べました。

紙風船に口をつけずに、息を吹き込むのも上手にできましたよ。

 『わらべうた』の勉強会

私は『ゆずりは研究所』というところで、「わらべうた」

を勉強しました。講師は『わらべうたと子どもの育ち』の著者

木村はるみ先生です。『ゆずりは研究所』としての活動は、

作年の3月をもって終了しましたが、木村先生個人の講師活動等は、

継続しています。また、『ゆずりは』で「インストラクター」を

認定されたメンバーで、勉強会を開き、今後の活動を模索していく

ことになりました。私も、そこに参加しています。

 

メンバーの中から「わらべうたの良さを、どう伝えたらよいか?」

について、皆さんの意見を伺いたいという希望が出されました。

私は保育士でもないし、保育をする人に「わらべうたを指導する」

という立場でもないので、「わらべうたの良さを、言葉にして

伝えなければならない」ということはありません。

 

私がやっているのは、月に一回集まっている親子グループと一緒に、

ほんのひととき、いくつかの「わらべうた」で遊んで、

「こんな歌があるんだ」「こんなふうに遊べるんだ」ということを

知ってもらって、おうちで遊んでくれたらいいな…

子ども達が、自然に歌を覚えて、自分で遊んだり、

遊びをせがんだりしてくれたら、嬉しいな…ということだけです。

 

私も、自分の孫をはじめとして、「わらべうた」に来る、

「近所の孫たち」と遊んでみて、初めて実感することばかり!

「子どもは、こんなふうに喜ぶんだ」とか

「こんな単純なことでいいんだ」とか

 

日常の会話とは違う、「わらべうた」の不思議な響きや、

意味の分からない言葉、単純だけど心地よいメロディー、

自然に感じ取れる拍やリズム

いつでも口をついて歌える歌がたくさんあれば、

いつでも何気なく歌ってあげられて、遊んであげられますよね。

 

「わらべうた」は、道具がなくてもできるし、子どもを膝に乗せて、

手元だけで遊べるので、病院で順番を待っているときとか、

電車やバスに乗っている時など、あやすのに、

すごく便利でありがたい…と言ってくれたママがいました。

 

子どもが、お気に入りの「わらべうた」を覚えて、

「やって」とねだってきたりすると、ママ達も嬉しいし、

楽しさを実感できるのかもしれません。

 

そういう「実感」を積み重ねていき、お友達とも共有できたら、

理屈はともかく、「わらべうた」と出会えて良かったと、

思えるのではないかと思います。

 

ママ達に言えることは…、「今」はもちろんですが、

遠い将来、おばあちゃんになったとき、孫と遊べたら、

楽しいですよ!

 

ささやかな活動の中にも、「指導者」の皆さんから学んだことを、

さりげなくお伝えできるような、充実した時間になるように、

勉強していきたいと思います。

やかまし村文庫<ブログ>だより №16

 もう8月も終わりですね。

いつもは、残暑見舞いのハガキを出していたのですが、

今年は、うっかりして出しそびれてしまいました。

ごめんなさいm(__)m タイムラインを使って9月の予定は、

お知らせしましたが、9月の予定は次の通りです。

 2日・9日・16日・23日の水曜日(30日はお休みです)

 25日(金)は『金曜やかましです。

 『よつばのクローバーの会』9月17日(木)

 『五本のゆびさんの会』9月28日(月)

日常が戻りつつあるものの、コロナはまだ、すっかり安心

というわけにはいかないようなので、引き続き『貸出返却のみ』

で開きます。が、タイミングが合うようなら、

お話か絵本を読みたいと思っていますので、

よろしくお願いします。

 ミニブックトーク『鳴き声』

先日、『わらべうたの会』の途中で、雨が激しく降ってきたので、

雨のうたを一つ紹介しました。

♪あめ こんこん ふるなよ やまの とりが なくぞよ♪

  みんなが輪になって歌いながら反時計回りに歩きます。

  鬼は輪の中で、目をつぶって座ります。

  歌の終わりで、鬼の後ろに来た人が、鳥の鳴き声を出します。

  「かぁ~かぁ~」など。鬼は声で、それが誰かを当てます。

声あての遊びですが、鳥の鳴き声、いくつ知っていますか?

「知らない」という人は、是非、この本を読んでください。

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『おやすみみみずく』

パット・ハッチンス作 渡辺茂男・訳 偕成社

みみずくが寝ようとしていると、

はちがぶんぶんはねならす りすがきのみをかりかりかじる

からすがか~か~か~となく

きつつきは木をつつき、むくどりがおしゃべり

かけすが叫び、かっこうが鳴き、こまどりまで…

みんながあんまりうるさいので、みみずくは眠れません。

鳥の鳴き声が、いっぱい出てきますよ。

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もっと知りたい人には、こんな本もあります。

『鳥のなき声ずかん』福音館書店

薮内正幸 文・絵 篠原榮太・文字 佐藤聰明・音

ページを開くと、見開きいっぱいに鳥の鳴き声のイラスト

デザイン文字を見ているだけで、声が聞こえてきそうです。

次のページには、さっきのデザイン文字のあった同じ場所に、

その声の持ち主が、薮内さんのイラストで描かれています。

その鳥の名前と鳴き声も一緒に書いてあるので、

見たことのある鳥が鳴いている声を、思い出せるかもしれません。

 ハシボソガラスは、ガァーガァーガァー

 ハシブトガラスは、カァーカァーカァー

同じカラスでも、鳴き声が違うんですね。

 チョットコイ チョットコイ

 ブッキョーコー ブッキョーコー

いったい、どんな鳥が鳴いているんでしょうね。

カッコーカッコーとか、ホーホケキョなんていうのも載ってますよ。

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鳴き声が聞き分けられると、とってもいいことがあるようです。

『日本の昔話②』こぐま社(稲田和子・筒井悦子・再話)

この本の中には、日本の昔話がたくさん載っています。

その中に、『聞き耳ずきん』というお話があります。

これは、新潟の昔話で、主人公は、貧乏なじいさまです。

じいさまが、村のお宮にお参りして、

「神様に何かお供えしたいども、貧乏でそれができねぇ。

かんにんしてくらっしゃい」と拝んでいるうちに、

眠ってしまいます。すると、夢の中に、白いひげの神様が出てきて、

真っ赤な頭巾を授けてくれました。それは、鳥の声も木の話も

聞くことのできる頭巾だったのです。

じいさまがそれをかぶると、カラスどもが話しているのが、

おもしろいように聞こえてきました。

じいさまは、この頭巾のお陰で、安楽に暮らせるようになったとさ。

カラスが何を話していたか、知りたい人は、この本を読んでね。

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鳥に限らず、動物も言葉を持っているということがわかるのは、

この本です。

『どうぶつのことば』評論社

ティーブ・ジェンキンズ作 佐藤見果夢・訳

動物たちは、どんなふうに仲間同士いろんなことを

伝え合っているのでしょう。

動物たちは、声だけでなく、全身を使って、いろんな方法で、

自分の意思を伝えたり、なわばりを主張したりしているそうです。

「あぶないぞ!」「なかよくしようよ」「結婚してください」等

切絵を使って、動物の特徴を表現してあって、

それぞれの動物がどうやって、危険を知らせたりしているのかが、

よくわかりますよ。

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動物の言葉がわかるといったら、この人ですよね。

ドリトル先生アフリカゆき』岩波少年文庫

ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二・訳

沼のほとりのパドルビーに住むジョン・ドリトル先生は、

人間のお医者さんでした。でも、先生は生き物が大好きで、

いろんなものを飼っていました。

キンギョやウサギ、ハリネズミやリス、子持ちの牛など…

中でも、先生が特にかわいがっていたのは、アヒルのダブダブ

犬のジップ、ブタのガブガブ、オウムのポリネシア

フクロのトートー、それにサルのチーチー

そんなわけで、家中いたるところに何かしら動物がいたので、

だんだん患者さんが来なくなってしまいました。そこで、先生は、

人間のお医者さんをやめて、動物の医者になることにします。

オウムのポリネシアは、先生に動物語を教えてくれます。

先生は、動物にも言葉があることを知って、夢中で勉強します。

こうして先生は、メガネの入用な馬に、ちゃんとメガネを作って

やれるような、動物のお医者さんになったのです。ところが…

サーカスから逃げ出した、歯痛のワニを住まわせたために、

ワニを怖がって、またもや患者さんが来なくなって、

先生は、またしても貧乏になってしまいます。

そんな先生のところに、アフリカから「サルたちを助けてほしい」

という知らせが届き、アフリカに行ってサル達を助けるというのが、

第1巻『ドリトル先生アフリカゆき』です。

ほかにも、ドリトル先生の活躍が描かれる作品が、全12巻あります。

 🎵わらべうたであそぼう🎵

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あずきちょ まめちょ やかんの つぶれちょ

  ・お人形お手玉などを、リズムに合わせて動かして、

   最後に、座らせるなど。

  ・歩きながら歌い、「つぶれちょ」で、

   しゃがむ・片足立ちなど。

 

 

やかまし村文庫<ブログ>だより №15

 今年も、鈴虫君が鳴き始めました。

8月20日、鈴虫君が鳴き始めました。

リンリンと、涼しい鳴き声が、玄関に響き渡っています。

「もうすぐ、夏休みも終わりますよ」と聞こえますが、

今年は、もう学校が始まっているのですね。

コロナで休んでいた遅れを取り戻そうと、

先生方は、さぞ大変な思いをされていることでしょうね。

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食欲旺盛な鈴虫君たち。

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羽化したばかりの鈴虫君。

この白い羽が黒くなると、鳴き始めます。

 みんなで楽しむ『おはなしのつどい』

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コロナのため、6名の参加でしたが、充実した勉強会になりました。

こうやって、研鑽を積んでいかないと、子ども達に、ちゃんと

お話を語ってあげることはできません。

なんとか、できる範囲で勉強会を続けて、いつでもお話を届けることが

できるように準備しておかないといけないなぁと思いました。

 

東京子ども図書館では、Zoomによるブックトークの聴講をする

試みがありました。現地で直接聞くのとは感じが違いますが、

遠方の方も参加しやすく、正面の特等席で見ているような感じで、

こういうやり方もできるのだと感心しました。

 

31期のお話の講習会仲間からは、勉強会ができないかわりに、

「紙上同窓会」の提案があり、お互いの近況を共有することになりました。

 

Withコロナの中、それぞれが、なんとか繋がりをもって、

勉強を続けていけるように努力していることが伝わってきます。

 

やかまし村文庫<ブログ>だより №14

 今年は、8月も文庫を開けました。

例年は、8月は夏休みで文庫はお休みしていましたが、

今年は特別なので、第1・2水曜日と、最終金曜日『金曜やかまし』を

貸出返却のみで、開けることにしました。

開けてみると、来てくれる人がいて、やっぱり「開けてよかった」

と思いました。

とにかく「何かをやってみる」ということが大事なのかなと思います。

先日は、Sちゃんのママが14ひきシリーズの新発見を教えてくれました。

「14ひきシリーズは、表紙カバーと表紙の絵がちょっと違うんですね!」

というので、よく見ると、ホント!ちょっと違いました!

パラパラめくってみると、動画のように動いて見えます。

こんな工夫がしてあったなんて、知らなかった!ビックリ!

「 14ひきシリーズ」童心社 いわむらかずお

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 『みんなで楽しむ おはなしのつどい』

文庫では「お話の時間」のための準備として、毎月「お話の勉強会」

を開いています。スタッフが勉強して、できるだけ良い状態で、

子ども達にお話を届けられるように努力しています。

毎月の例会のほかに、数年前から全国のお話仲間が集まって、

『おはなしのつどい』を開くようになりました。

その都度、少しずつ形態は変わっているのですが、

今年は、思いもかけない事態となり、普通にできるはずのことが、

全く出来なくなりました。

『おはなしのつどい』も、見送ろうかと思いましたが、

「やらなかった」よりも「やった」という形にすることで、

少しは次へつながるのではないかと考えて、ともかく、

集まれる人だけで、できることをやろうということになりました。

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今年のプログラムは、

『魔法使いのチョコレートケーキ』から

(マーガレット・マーヒー作 石井桃子訳 福音館書店

『幽霊をさがす』『ミドリノハリ』

『モンゴルの昔話』こぐま社から

『石になった狩人』ほかの予定です。

 

※「おはなしのつどい」は、大人の人のための「お話を楽しむ会」で、

本来どなたでも参加できます。会場が狭いので、広く広報はしませんが、

口コミで各地からお話仲間が集まって下さって、お互いのお話を聞く、

楽しい時間となっています。コロナが収まり、みんなで集まれる日が

早く来ることを願っています。

🎵わらべうたであそぼう🎵

7月から、「わらべうたの会」を再開しています。

少人数なので、二間続きの和室を使って、窓を開け放してやれば、

なんとかできるかなと思って、やってみました。

休止している間、FacebookやLINEのタイムラインで動画を送っていたので、

ママ達も覚えてくれて、歌ってくれる声がしっかり聞こえてきたので、

良かったかなと思っています。

一つでも、好きな歌があって、口をついて歌うことができれば、

子ども達と共有するものが増え、更に、ずっとあとになって、

子ども達がママやパパになって、ママ達がおばあちゃんになっても、

今度は、孫たちと遊べるかもしれません。

そんなふうになったら、ステキだなぁと思いながら、ママ達と、

赤ちゃん達と、「わらべうた」を楽しんでいます。

「やかましに行くのは、私の癒しの時間」と言ってくれる

ママの言葉は、私の宝物です。

3・11の時も、文庫を開けていたら、「癒されに来ました」

と言って、いつもより早々と集まってきた親子がたくさんいました。

文庫が、地域のママ達の癒しの場所でいられたら、

それは幸せなことだと思います。

 

「わらべうたと子どもの育ち」木村はるみ著 エイデル研究所より

『いちにさん』

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いち   に     さん
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しの       にの    ご 

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さん     いち    しの     にの

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しの      にの   ご

『おとげしゃくしゃく』

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おとげしゃくしゃく せきっこぽんと はねて

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はなみにいったれば けんがれむしおっかね 

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のやまをこえて  きくらげおしぇだ

『ふくすけさん』

(本当は、足の指でやりますが、手の指でもできます)

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ふく     すけ     さん

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えん     どう     ま     めが   

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こ      げる    よ

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は      やく    いっ     て

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かん     まし    な