文庫をクリスマス用に模様替え🎄
ありったけのクリスマスグッズをディスプレイしてみました。
Facebookにアップしたら、反応が早くてびっくり!
クリスマスは、みんなワクワクするのでしょうね。
お話の時間も、クリスマスがテーマです。
お話は『星の銀貨』『小人とくつや』『十二のつきのおくりもの』
絵本は、この時期ならではのラインナップです。
ミニブックトーク📖『クリスマス』
毎年この時期になると読みたくなる、とっておきの絵本を紹介します!
文庫でなければ、なかなか読むことのできない本も多いので、
文庫だからこそ、出会わせてあげられることを大切にして
いきたいと思います。
【きつねとトムテ】偕成社
カールーエリック=フォーシュルンド詩
ハラルド=ウィーベリ絵 やまのうちきよこ訳
「北欧では、昔話にも物語にも歌にも、よく小人が登場します。
小人は、家のどこかに何百年も住みついていて、人間や動物の
暮らしを見守ってくれているのです。この小人のことを、
とよんでいます。」~あとがきより~
そして、人々は、クリスマスには、トムテのためのおかゆを
出しておくという風習があるそうです。
おなかをすかせたきつねが、農場にやってきます。
窓からは明かりがもれ、とり小屋も開いています。
しめしめ…きつねはとり小屋に飛び込もうとしますが、
誰かに見られているような気がします。
読み始めると、はじめゴソゴソしていた子ども達も、
吸い込まれるように、絵の中に入り込んで聞いてくれるので、
びっくりするほどです。この深い味わいを、感じているのでしょうね。
【クリスマス・イブ】ほるぷ出版
マーガレット・W・ブラウン文 ベニ・モントレソール絵
やがわすみこ 訳
クリスマスには、必ず読みたくなる絵本です。
一見地味に見えますが、遠目で見ると3Dのように、
絵が立体的に浮き上がって見えるような気がします。
人に読んでもらってこそ、楽しめる本だと思います。
オレンジ色に黒の点線、そこに黄色が効果的に使われて、
カラフルに光輝いて見える不思議な絵です。
クリスマスの晩、床についても眠れずにいる子ども達、
我慢できなくなって、こっそりベッドを抜け出し、
クリスマス・ツリーを見に行きます。
廊下を通って、階段を降り、暖炉の残り火に、赤 青 緑…
色とりどりの飾りがきらめいています。
しんしんと降る、雪の中から、歌声が聞こえます
歌が二つも入っているので、読み聞かせするには、
ハードルが高いのですが、是非読んであげたい一冊です。
【ちいさなもみのき】福音館書店
マーガレット・W・ブラウン作 バーバラ・クーニー絵
かみじょうゆみこ 訳
森のはずれの大きな緑の木々から、少し離れたところに
小さなもみの木が一本たっていました。
と始まるこの物語は、小さなもみの木が、生まれたときから、
自然の中で、だんだん大きくなる様子が静かに語られます。
ある日、一人の男の人がやってきて、このもみの木を見つけます。
「おまえは、これから素晴らしいお祝いをしにいくんだよ」
と、男の人は、もみの木に言いました。
「春がきたら、おまえをまた、見つけたところへ植えてやるからな。
ここまでやってこられない、わたしの息子と一緒に、
大きくなっておくれ。あの子が元気になるように、力になっておくれ」
足が悪くて、外へ出られない男の子のそばに、
小さなもみの木がやってきてくれました。
子ども達がやってきて、クリスマス・キャロルを歌います。
一年が過ぎ、子ども達はキャロルを歌い、春になると、
もみの木は、また森に帰って、時は流れていきます。
もみの木と男の子の交流が、キャロルとともに描かれ、
時の流れを感じながら、もみの木と男の子の成長を
見守っているような、温かい気持ちになれる絵本です。
歌がたくさん入っているので、読み聞かせには、なかなか
ハードルが高いのですが、是非読んであげたい一冊です
【ペチューニアのクリスマス】復刊ドットコム
ロジャー・デュボアザン作・絵 ふしみみさを訳
「がちょうのペチューニア」でおなじみの「ペチューニア」の
クリスマスです。本を持っているだけで、頭がよくなったと
勘違いしてしまうペチューニアが、この本では、
なんと、恋をするんですよ!
お相手は、ウィンディ農場のチャールズ。
ところが、チャールズは、クリスマスの為に、太らされているのだ
といいます。もうすぐ、こんがり焼かれて、リンゴのソースで、
食べられてしまうのだというのです。
ペチューニアは、自分はペットのがちょうだから、
食べられたりしない。だから、チャールズも、うちの農場にきて、
ペットにしてもらえばいいといいます。
ペチューニアは、なんとかして、チャールズを逃がそうと考えます。
まずは、恐ろしい怪物に変装して、ウィンディのおかみさんが、
チャールズのいる金網の戸を開けるのを待ち構え、脅かして、
まんまとチャールズを金網から出すことに成功!
けれども、すぐに見つかって、ウィンディさんに連れ戻されて
しまいます。ウィンディさんは、チャールズは9キロあるから、
1キロ150セントで売れるんだと言います。
チャールズを助けるには、150セントの9倍お金をかせげばいいのだ
とわかったペチューニアは、なんとかして、
お金を稼ごうと奮闘します。ペチューニアの健気な奮闘ぶりを見たら、
誰だって、応援したくなりますよ!